
こんにちはデザイナー兼イラストレーターのUTAともうします。
こちらのページをご覧になっているということは、おそらく「デザインが分からない」もしくは、デザイナーさんと仕事をしていて指示通り動いてくれいない、という方がほとんどだと思われます。そこで、プロのデザイナーが何を考え、デザインを構築していくのかをご紹介したいと思います。
まずは、デザイナーの代表的な特性は以下の通りです。
✅ 無駄を削る
✅ とにかく整列好き
✅ とにかく余白好き
✅ 内容よりもデザイン重視
✅ シンプルなデザインほどよく考えている
✅ 究極はお客様の好みだと割り切りがち
以上です。私もこんな感じではないでしょうか。
無駄を削る

デザイナーの思考回路で一番代表的なものがこの「無駄を削る」です。
- 色を付けすぎないようにする
- 装飾をしすぎないようにする
- 書体も1種に抑える
- デザインコンセプトに意味合いを含ませすぎないようにする
これだけではないかもしれませんが、私だけでなく私の知っているデザイナーさんもこのような傾向があります。
誤解を恐れずに言ってしまうと、デザインに慣れていない方はどうしても装飾しすぎたり、色を付けすぎたり、情報を詰め込みすぎたりしてしまいます。結果的に何も伝わらないどころか、見向きもされないデザインになってしまいます。
デザイナーは、無駄を削ることで目に入ってくる情報を減らし、より伝いたい部分を伝わりやすくしているのです👍
とにかく整列好き

これができなければ、デザイナー不合格です😁 っていうくらい重要な部分。
細かい部分まで、ある程度のルールを作りキッチリ整列させる。これがプロデザイナーです。なので「情報を1枠追加でお願いします」って言われた時の絶望感、、、、
上の画像のような設計をほぼゼロからやり直しになるのです、、、、 デザイナーあるある。
とにかく余白好き
クライアントと一番相違があるところではないでしょうか。
クライアント「空いた分(余白にも)情報を詰め込みたい」
デザイナー「余白も大切な情報です」
よく耳にするやりとりですよね😅 ですが、デザイナーの主張の方が大切です。
皆さんは情報がギッチリ詰まっている紙面と、ある程度余裕がある紙面、どちらを読みますか?

もちろん好みもありますが、人間は一瞬で情報を読み取れないものは見ないのです。しかも、その内容に興味があったとしても、読むことを断念するケースが多いそうです。
デザイナーはそれを知っているからこそ、余白を取って情報を読み取りやすくしているのです。
画像の様に、ポスターで見れば一目瞭然ですよね。ポスターの場合は平均して2秒ほどしか見てもらえないと言われており、その短い間に情報を伝えないといけません。当然、情報が多過ぎれば1つも伝えることができずに通り過ぎていくだけで、広告費が無駄に、、、、、
内容よりもデザイン重視
シンプルに、デザインが悪ければ見向きもしないという考え方です。
せっかく記事を書いても、良い写真を撮っても、デザインが悪ければ全てが台無しです。なので、デザイナー目線で見ると、デザインが最重要になるわけです。
ちなみに、デザインは見栄えだけではなく、キャッチや情報の整理もデザインの範囲と捉えております。全体のバランスが取れてこそプロデザイナーなのです👍
シンプルなデザインほどよく考えている
私もいまだに、シンプルなデザイン案を出すことに抵抗を感じることがあります。なぜかというと、
「こんなシンプルなデザインなら誰でもできそう」
って、思われそうだからです😅
ですが、それは誤解です。シンプルなデザインほどデザイナーは熟考しています。見出しと本文の間隔をミリ単位どころか0.1ミリ単位で調整していたり、本文の字間や行間も全体を見て調整していたり、余白のバランスが取れているかを調整したり、写真のトリミングに3分割法を取り入れていたり、、、、、
シンプルだからこそ、デザイナーの苦労が見えないようにデザインするのが難しいのです。
なので、シンプルで自然なデザインが上がってくるだけでもプロの仕事だと思ってください。間違えてもMicrosoft Officeでデザインが出来ると思わないでください😁
究極はお客様の好みだと割り切りがち
最後は、デザイナーの感性に疑問を感じた時に「この色よりこの色では?」「もっと色をつけて派手に」などなど、そうした方が読者を引きつけることができると思っていませんか?
ですが、そうした考えは個人的な好みすぎません。
もちろん、デザイナーは適当にデザインしているのではなく、ある程度デザインセオリーに則り色やトンマナを決めております。ただ、それが正解かどうかはやってみないと分からないのですが、、、
なので、デザイナーとしては、お客様のご要望が強い場合は、お客様の理論の良し悪しよりも「お客様の好みに合わせよう」という結論に達して思考停止します😁 デザイナー的には「こうした方がいいのではないか」という意見や提案をしなくなり、お客様の指示に従うことに徹底するようになります。
究極は、お客様の向こうにいる消費者や読者よりも、お客様自身の好みだという判断になるのがデザイナーなのです。
これもデザイナーあるある、、、、
>> まとめ
いかがでしたでしょうか、デザイナーの取説というよりも、デザイナーの愚痴に近い感じになってしまいましたね😅
ですが、デザイナーは自分の感性を具現化する仕事ではありません。あくまでデザインセオリーに則り、お客様のご要望を具現化するのが仕事として捉えております。
とはいえ、人間なので個性や好みがちょっと出てきてしまうんですけどね😅