私はデザイナー歴17年、大ベテランと言っても過言ではないキャリアの持ち主です。

ですが、それにも関わらずデザインを考えていると、迷うことがあるのです。おそらくデザイナーだけでなく、クリエイター職全般で言えることだと思いますけどね。

ゴールが分からなくなるような、、、、
アイディアが枯渇するような、、、、
自信をなくすような、、、、、

そんな感覚に陥る瞬間がありませんか。スランプっていう程ではないけど、やや思考が停止するような、、、

私はそういう時に、デザインの巨匠ディーター・ラムスの「良いデザインの10カ条」に立ち戻ることにしています。その十箇条とは、

  1. 良いデザインは、革新的である
  2. 良いデザインは、製品を便利にする
  3. 良いデザインは、美しい
  4. 良いデザインは、分かりやすい
  5. 良いデザインは、押し付けがましくない
  6. 良いデザインは、誠実である
  7. 良いデザインは、恒久的である
  8. 良いデザインは、細部まで一貫している
  9. 良いデザインは、環境に優しい
  10. 良いデザインは、可能な限りデザインをしない

デザイナー、もしくはクリエイターの皆さんならどれも心に刺ささりますよね。それと同時に耳の痛いことを言われたような感覚にもなったのではないでしょうか。

とくに最後の「可能な限りデザインをしない」。

デザイナーとしては本末転倒な言葉かもしれませんが、個人的に一番刺さる言葉です。デザイナーはあくまで立役者であり、骨格となる部分をデザインでごまかしてはいけない、、、、

って分かってはいるんだけど、クライアントの要望に負けてしまう自分がいるのです、、、、

もし、ディーター・ラムスさんが師匠だったら叱られそうですね。いや、巨匠の説教ならむしろ聞かせていただきたいかも、、、、

ちなみにディーター・ラムスさんは世界的に有名な家電メーカーである「ブラウン社」の工業デザイナー。一般的に知られているようなデザインは少ないですが、Appleのデザイナーに多大な影響を与えたというのは有名な話。iPhoneをお持ちの方はお手にとってiPhoneの電卓アプリを立ち上げてみてください。その丸いボタンが印象的な電卓こそディーターラムスさんがデザインした電卓をオマージュしたものと言われております。

このような形でリスペクトを表現している、Appleの遊び心にほくそ笑む、Apple信者のデザイナーでした。